経営者に必要なこと

経営者の保険

経営者を辞書引きすると、「企業を経営する人」となります。経営者を示す立場には代表取締役、社長、CEO、個人事業主と様々な呼称があります。そのような方々に求められることはその時々により変わってきますが、その場面々で経営者に必要なこととはどのようなことがあるのでしょうか。

需要を作り出す力

企業を存続させていくためには、自分が売り出したいサービスや商品が、その需要を作り出して、ユーザーを惹きつけるだけモノになっているのか、見極める能力が経営者に備わっていなくてはなりません。

自分が好きなことを事業として展開していく方もいらっしゃいますが、それがユーザーの求めるモノになっているか。という判断は経営者が判別をつけなければいけないのです。

また、常にアンテナを張り巡らせ、新しい企画が上がってきたときに対処し、そこに自社の求める需要は見込めるのかを判断するのも経営者の力が必要となってきます。

ユーザーの求めるニーズを先見の目で見つけ出し、そのアイデアを具現化させ、論理的・戦略的に考えられる人こそ経営者として相応しい人といえるでしょう。

資金調達

企業が必要なときに必要な資金を調達するのも経営者に必要な力でしょう。業績が好調であるにしろ、目まぐるしく変わる市場や経済の状態により、企業が突然倒産してしまうリスクは常にあるのです。

その中で生き続け、更には成長をしていくためにも資金調達は経営者に課せられた職務であり、特に銀行の融資などは長く取引を続けていくことで、企業の信用を高めることにもつながります。企業と融資先の橋渡しをする経営者の責任は重く、必要な状況で素早く行動に移せることが望まれます。

数字を見る力

企業の数字には事業活動の全てが表れています。当然ながら経営者はその数字を見る力がなくてなりません。会社の数字が把握できないと正しい現状分析は不可能です。

更に現状を正しく認識することができないということは、会社の未来像と現状の間にある正しいギャップが掴めず経営課題も見つけることができません。

数字を読む力とは具体的にどのようなことを指すのかというと、損益計算書や貸借対照表が読めない、月次決算書を見ていない、数字よりも勘や経験を優先するなど、企業の動きを表す数字を敬遠していると、数字を読む力が強いとはいえません。

経営者に必要なことは、数字から企業の進む道を見いだし、正しく導くことなのです。

ビジョンよりも進み方

「ビジョンを描こう」という言葉が以前はよく聞かれました。しかしビジョンとは将来の、ある時期にどうなっているのかを考えることについては、この時代不確実性が高いといえます。そうなると、理想通りにならないビジョンの方が多くなります。

そこで、青写真を描くよりも的確な、そこに到達するまでの「進み方」を示した方が、たどり着ける方法となるのです。ビジョンはなくても、やるべきことに到達するまでのプロセスについてこだわりを持つことが現代の経営者に必要なことでしょう。

まとめ

経営者の仕事は非常に複雑で、日々様々な課題をこなさなければなりません。そのような業務をこなしてしていくためにも、経営者に必要な「力」は常々試されます。どのような場面においても、経営者としての正しい決断が求められので、それに耐える精神力も経営者に必要な力でしょう。