目標が数字だけの経営は行き詰まりを見せる理由とは?

企業経営情報

ある程度会社が成功すると、経営者はそれに伴ってそれなりの贅沢な生活や名士といった肩書きを手に入れる事になります。しかしその環境で満足した場合には会社の成長は止まってしまう可能性があります。


顧客に良い商品やサービスを提供し続けて社会に貢献していく事、さらにその会社で働く人が豊かな生活を送る事を目的に経営を行っていると思います。
しかしその様な存在意義がただの題目になってしまわないように、経営者自身が高い志を持ち続けて体現していく必要があるでしょう。
経営者は会社が将来目指している事を明確に示し、それを数字として表す事も必要ですが、数字のためだけになると経営は行き詰まる可能性があります。

数字が表すものは何かを理解すること
経営が行き詰まっている会社に多いのが、経営者が前年比割合の売上達成目標を意識し過ぎている状態にあることです。そもそもの会社の存在意義を忘れ、何のために経営しているのか目的を見失っていないでしょうか。
数字を意識する際には、例えば3年など一定期間の中期経営計画を立てた上で着実に目標に向けて向上させる事が必要です。
目的を目標に落とし込む場合には、まず顧客に何を提供するかを考えていく事が必要です。数字を出すためにではなく、良い商品やサービスを提供できて社員が幸せになれるかです。
数字とは良い商品やサービスが提供出来た上での顧客からの評価だと理解しておく必要があるでしょう。

社員に対する教育も必要
上司が数字ばかり押しつけていれば、それは社員の不満に繋がる可能性があります。しかし数字を達成できないという事は、顧客が満足できていない表れであるとも言えます。
社員に対する評価も数字で行うのなら、達成できれば役職が上がって出世できる事を社員に理解させ、仕事中や通勤時間、それ以外でも新聞や様々な情報入手手段を活用し、勉強をする事によって顧客満足度を高めるための種撒きを行う教育をしていきましょう。

まずは一度白紙にして考えて見る
もし今経営に既に行き詰ったと感じているのなら、一度白紙にして考え直す事も大切です。現在取り組んでいる事業内容に捉われる事なく、まずは会社を続けて行くために、そして発展させるためには何をするべきかを真っ白な状態から考えてみましょう。
例えば今の商品やサービスにこだわるのではなく、新たな事業を考える事も必要になるかもしれません。そのためにも情報を収集し、色々な人に会うことや様々な場所に出向く事も必要です。
色々な考え方や将来の予測などをしていくうちに、自社がどのように事業展開していけば良いか浮かび上がって来るかもしれません。