2代目経営者の役割とは?創業者の真似をするのはNG行為?

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例えば創業した先代は、自分の好き嫌いで社員を評価していたとしましょう。好き嫌いで判断されたら社員としてはやりきれないと感じるかもしれませんが、それは先代経営者なりの物差しによる判断なので、自身が目標とすることを実現するために必要な人材だと判断した上での評価とも考えられます。

中小企業などで、組織として規模が拡大する前には率先するリーダーである経営者、そして実行部隊である役員や社員との距離は比較的近いため、例え好き嫌いでの評価だとしてもそれが機能するケースはいくらでもあるでしょう。

2代目経営者の役割とは?

しかし2代目経営者の場合は別です。創業者である先代経営者が作った財産を受継いで発展させることが2代目の役割であり、自我を発揮し過ぎることは原点を覆すことになりかねないからです。

先代経営者が時代ごとに求めるであろうと考えられる理想の形を実現するためにはどうすれば良いか考え、時代に合った役割を実行していくことが大切です。

必要なのは客観性や合理性

もし会社を作った創業者なら、自分の思いや理想を語ればそれに共感できる人はついて行こうとします。

しかし2代目経営者には客観性や合理性が必要となるので、創業者が作りだした価値などについて、数値などを使って事業の方向性と目的として言語で伝えていくことが求められます。

創業当時から勤める幹部との対立は避けられない?

2代目経営者が後継者として就任した際に、創業以来働いている幹部と対立してしまうのは良くある光景です。

長年に渡り、幹部として働いている人は創業時代の苦労も知っていますし、事業の核となる物が何かも理解できています。

しかしそこに2代目という新たな存在が加わることで、これまで行ってきたことに変化が出てしまうので強い抵抗を示してしまうというわけです。

・同じチームとしてまとまることが必要

しかし会社として経営していくには、2代目も幹部も1つのチームとしてまとまり、同じ方向を目指して行く必要がありますので、客観的、そして合理的な道筋を持ちつつ、事業の方向性を議論しながら意見を合わせていくことが必要です。

常に冷静にそして客観的に

創業者が作り上げてきた会社の存在や価値を未来に繋げて行くことが2代目の役割と考え、自分を客観的に見ながらどのような立ち振る舞いがベストなのかを常に冷静に考えて動くようにしてください。

仮に実行した施策に間違いがあったという場合には、自己否定もできることも必要だと言えるでしょう。