会社を経営する上で、その期の目標予算などを立て、予算達成のためにどのような取り組みを行うのか検討していくことになります。
この予算とは、事前に決める数字のことですが、経営における予算は会社や部門、個人が達成する必要のある売上目標や利益目標です。
経営計画の根幹となる部分であり、会社が成長していく上での戦略の要となる数字といえるでしょう。
予算の決め方は2通り
予算は会社の会議などで決定されることが多いですが、役員会から必ず達成するべき目標としてそれぞれの部門へと予算が与えられるトップダウン方式、それとは別に、部門ごとに作成した予算を役員が承認するボトムアップ方式があります。
トップダウン方式はベンチャー企業や中小企業など、規模が比較的小さい企業で多くみられる予算の立て方です。
ボトムアップ方式は規模の大きな企業で用いられる予算の立て方ですが、どちらも業績と社会情勢などを基準として決めていくことになります。
予算が年々上がっていく理由
市場や会社の規模などが縮小しなければ予算は上がっていく傾向にありますが、前年度よりも目標を大きく掲げ、士気を高めようとする会社が多いからです。
本年度は目標を達成できたので次年度はのんびりするという予算を立てるのではなく、今年度はこのくらい達成できたのだから次年度はさらに上を目指そうとしてこそ、会社規模拡大や業績アップに繋がると言えます。
経営の見直しにも役立つ
会社の経営は利益が出れば嬉しいという甘い考えでは成り立ちません。経営のかじを取り、見直していくことも踏まえて予算を決め、経営指針や目標に向かって進んで行くことが大切です。
このくらい利益を出すという予算を事前に決めることで、どのように進んでいけばよいのか道しるべにもなります。
1年間の予算が決まれば部門内の各個人に割り振っていき、毎月ごとの月別予算表を作成して月ごとに予算会議を開きます。
そこで、どのくらい達成できているか達成率の確認を行い、見直すべき課題や動きを考えていきましょう。
予算を決める時に注意したいこと
予算を決定する際、モチベーションが下がる実現できない数字を出さないことです。頑張れば手が届きそうだけれど、簡単には達成できない目標を数字にしましょう。
また、達成するために必要なヒントや達成できた時の特典も伝えることが必要です。昇給や昇格などの特典があればモチベーションや士気も高まると言えます。