経営者が知っておきたい経営計画と事業計画の違いとは?

企業経営情報

会社を経営する上で、経営計画と事業計画の違いがよく分からないという経営者の方も少なくないようです。

そこで、この2つの計画は何が違うのか、それぞれ何を計画していくのかなど内容を確認しておきましょう。

経営計画と事業計画は同じではない?

この違いを挙げるとすると、経営計画とは企業が本来あるべき姿と今の企業の姿とのギャップを埋めるために、数値と戦略の目標を明示するためのものです。

長期、中期、短期という順で計画を作成していきますが、中でも最も多く作られるのは3~5年間の中期経営計画です。

事業の構想を客観的に並べて行き、将来の損益などの数値が達成可能かを判断しながら、実際に行動できる計画としてまとめていきます。

どうすれば立案した計画を実現できるのか具体化させていくものが経営計画ですが、実は経営計画ではなく事業計画とも呼ばれることがあります。

経営計画→事業計画→行動計画という流れ

経営計画は、社内全体が長期で戦略的な視点から、会社のあるべき姿を見据えるための計画です。事業計画は、経営計画の目標を達成するために、それぞれの部門が短期で戦術的な視点から、具体的に実行するための計画です。

そうなると、経営計画の後に事業計画を立てて、部門別に行動計画を立案して実行するという流れになります。

経営計画は策定した後で書面化していきますが、その経営計画に基づいて実行できる事業計画を作成します。その計画をそれぞれの社員の行動計画に落とし込むことになるでしょう。

事業計画を立てることは経営に必須

仮に経営計画がなかったとしても経営はできますが、事業計画は外部から経営資源を獲得することを目指す計画なので、準備は必須となります。

仮に事業計画を立てていなければ、外部から経営資源を獲得することを成功させる確率は限りなくゼロに近づいてしまいます。

会社を経営する上で計画は重要

例えるとしたら、経営計画書は既婚者が家族のために立てていくライフプランで、計画しておけば家族の満足度は上がり、安心にも繋がるでしょう。

事業計画は独身者がこれから良い伴侶をみつけるための戦略的なシナリオとも言えます。自分にぴったりの伴侶を獲得するため、戦略的な婚活を行う方が準備する計画とシナリオなのです。

経営計画はその先の事業計画に繋がるものなので、イコールで結ぶこともできます。しかし、経営計画はなくても経営は可能ですが、事業計画は立てておくことが必須となる点は理解しておくようにしましょう。