企業経営において、業務プロセスについて考えていくことは必要です。業務プロセスとは、ビジネスを達成させる目的に対しての業務の開始と終了、そこに至るまでの順序における活動のことです。
目的を持った仕事の流れと手続きのことを指すわけですが、例えば、生産現場であれば、原材料を調達し、加工、組み立て、検品、集荷という一連の流れを経由する事となります。その流れと必要な手続きが生産プロセスとなるわけです。
では、仕事の品質を高めながら業務を行うためには、そのプロセスにおいて、どのようなことに注意すべきか確認しておきましょう。
経営における一般的な業務プロセスの流れ
業務プロセスを確認すると、
顧客ニーズの認識から情報収集
↓
企画・設計
↓
製造
↓
提供
↓
アフター・顧客ニーズの充足
といった流れになります。
この時、必要なことは、業務プロセスにおいて最適化が図られているのか、情報の断絶はないか、独自の能力が形成されているかなどを確認し、仕事の品質を高めることができるようなプロセスの変革も求められます。
事業を営む上で、顧客から評価されるためには、日常の業務プロセスを価値のあるものに変えていくことも必要となるでしょう。
プロセス革新に必要なこと
変革させたプロセスは社内に浸透させ、管理・実行していかなければ意味をなしません。
プロセスの革新に必要なことは、個々の業務だけでなく、業務の流れの組み替えや省略、新たな流れの導入、手続きの簡素化など、様々な部分で柔軟に対応していくことも求められます。
関係する外部パートナーが存在するのなら、より一層深い連携や信頼関係を構築することも、ますます重要になるといえるでしょう。
ITとの連携も検討を
多くの中小企業では、経営や現業、ITを連携させるための課題も抱えている状況です。目指すビジネスモデルを再度確認した上で、経営の視点からITを業務の橋渡しに活用していくことが求められます。
顧客満足や生産性向上には、いまやITと経営を連携させることは欠かせないともいえますので、攻めと守りのバランスを取りながら企業価値を最大化させるためのIT化を目指すことも行っていきましょう。
仕事の質を高めることができるプロセスを
中小企業を取りまく環境変化は激しいと言われていますが、持続的に発展していくためには、優位な立場を獲得していくことが必要です。
自社の経営のシナリオである経営戦略を打ち出し、戦略により目標を実現できる経営を行うことができるように、そしてその価値を最大化させることができるように、業務におけるプロセスを柔軟に修正し続けていくことも必要であると理解しておきましょう。