商工会議所とは、地域社会発展を目的とする民間団体です。
商工業者の意見をまとめて、総合的な改善発達を図り、社会一般の福祉増進に資することを目的として活動をしています。
中小企業の経営支援や、地域振興活動などを行う組織であり、地域を基盤とする会員制の民間総合経済団体でもあります。
そこで、会社役員が知っておきたい商工会議所について、目的や活動内容を簡単に紹介します。
商工会議所の目的
商工会議所の目的は、地区内での商工業の総合的な発展を図ることです。
それにより、社会の福祉増進に資することといえます。
地元の商工業が発展するために、地域の商工業者の意見を集約しつつ、政策提言・経営支援・地域振興などを行います。
商工業者の公的な性格を持つ地域総合経済団体が商工会議所であり、中小企業の活力強化と地域経済の活性化を目指します。
商工会議所の活動内容
商工会議所は、商工業者の代表として、地域経済の発展と社会の福祉向上を目指した活動を行います。
具体的な活動内容は以下のとおりです。
・意見活動…会員である地域の商工業者の意見を取りまとめて、国や自治体へ要望や陳情を行う
・情報提供活動…経済情勢の調査を行った結果などの情報を会員に提供する
・相談支援活動…金融・税務・経営・労働・取引・創業・情報化などに関する相談対応と、経営指導員による支援を行う
・指導事業活動…会員のニーズに合う講習会や講演会の開催や、専門家による指導などを行う
・技術・検定の実施活動…商工業に関する技術技能普及に向けた検定試験の実施を行う
・社会福祉の増進活動…交通安全運動への協力や、祭りやまちづくりへの貢献などを行う
商工会議所の役割
商工会議所の役割は、地域経済の発展と、商工業者の支援です。
経営相談・情報提供・政策提言・地域振興活動・国際交流・検定試験実施などの活動を通じて、地域社会活性化へと貢献します。
また、中小企業の経営相談・支援、融資あっせん、セミナーなどで、企業成長をサポートする活動も行います。
商工会議所と商工会の違い
商工会議所と商工会は、どちらも地域の商工業者のための団体です。
ただし、管轄する地域や会員規模、重点を置く事業内容などが異なります。
まず、商工会議所の管轄は主に市町村であり、会員の対象は中小企業から大企業まで幅広いことが特徴です。
対する商工会の管轄は主に町村であり、小規模事業者を対象として、地域に根差してより密着した支援を行っています。