保険事故とは?保険の用語の基礎を理解しましょう!

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保険事故とは、保険会社が保険金を支払う要件に該当する事故のことです。火災保険の場合の火災や、自動車保険においての人身事故などが保険事故となります。

保険法では保険事故は一定の偶然の事故であると限定していますので、保険事故と認められるためには次の要件を満たす必要があります。

・偶然性  客観的に契約成立時に保険事故が発生する可能性が不確定である
・一定性  一定の基準に基づいての範囲が限定されている
・公序良俗に反しない  保険事故が公序良俗に反するものではない

保険事故発生時には保険会社に連絡を
契約者、被保険者、保険金受取人は、治療や死亡等を含む損害が発生したことを知った時には保険会社へ遅滞なく通知する必要があります。

損害額に対する保険金の請求が可能
傷害保険や医療保険などの傷害疾病定額保険以外で同じ損害を補償する保険契約を複数社から契約している場合には、どの保険会社に対しても契約に基づいた損害額に対する保険金を請求することが可能です。

しかし保険会社の契約に基づいて支払い可能な範囲を超えた保険金は支払われません。そのため支払われる保険金で損害額を満たすことができない場合には他の保険会社に請求することが必要になるでしょう。

・実損払いの保険について

保険金が実損払いの損害保険の場合は、損害額を超える保険金を受けとることはできません。そのため他契約からの保険金を受け取った場合にはその額を差し引いた残額の請求となります。

保険事故が発生した場合の保険金請求方法は?
保険事故が発生した場合には速やかに保険会社に保険金の請求手続きを行いましょう。大まかな流れは次のとおりです。

①保険会社に事故の連絡をする

契約者もしくは被保険者は、保険事故が発生した場合には保険会社や代理店にできるだけ早めに連絡を入れるようにしましょう。保険会社は事故連絡を受け付けると、契約内容の確認を行って請求方法から受け取りまでの案内を行います。

②請求に必要な書類を提出する

契約者もしくは被保険者は、保険金を請求するために必要な書類を揃えたのちに保険会社に提出します。保険金請求書の提出がない場合、保険会社から請求の意思確認が行われることもあります。

③損害調査の実施への協力を

保険会社は保険金が適切に支払われるために、事故状況や損害状況の確認、治療の経過などの確認を調査します。保険会社が調査会社に委託して実施することもありますが、ケガなどの確認については本人の同意を得て医療機関に内容を照会することもあります。

④保険金の説明

調査結果に基づいて保険会社から保険金について説明があります。事故内容によって保険金が支払われないケースもありますが、その場合には保険会社から支払われない理由の説明があります。

⑤保険金の受取り

保険会社から保険金受取人の指定の口座へ保険金が支払われます。

保険事故が起きる前に契約内容の確認を
損害保険は偶然な事故による損害に対しての保険金を支払いますが、保険の種類によって損害保険金にプラスして損害に伴う諸費用に対する保険金も受け取ることができる場合があります。契約している補償内容を保険証券などで確認しておくようにしましょう。