会社の歴史を残すために、「社史」を作成することをおすすめします。
社内の専任担当者が原稿を作って、印刷会社に印刷・製本を依頼するといった方法でも社史を作ることはできます。
読者を意識し、見やすいデザインやレイアウト、写真や読みやすい文書などを盛り込むと、営業や会社PRのツールとしても使うことができるでしょう。
そこで、会社の歴史「社史」を作成する意味や、記念誌・年史の違いについて解説していきます。
社史とは
「社史」とは、会社の歴史のことです。
主に会社や携わった方について記録し、史料として残すものです。
会社を創業してから現在までの変遷や、関係した人物・製品・商品・出来事などを踏まえて時系列で記していきます。
社史は、その会社が自ら編纂することや、会社の歴史を網羅し記録することが基本としています。
昨今では、見やすいデザイン・レイアウト・読みやすい文章・わかりやすい内容・美しい写真などの工夫がされることが多いといえます。
そのため社内のみでの対応は難しくなっており、デザイナー・ライター・カメラマンなど専門の職人に依頼することも増えているようです。
記念誌・年史の違い
記念誌は、節目・祝い事などがあった時などに作成されるため、祝いの意味合いが強いといえます。
年史は、企業・官公庁・各種団体の歴史をまとめた本です。
多くは年表などをもとに作成した沿革や、その時代ごとの出来事などを記します。
当事者以外の第三者が発行することもある本であり、必要な記録を後世に残すための資料として、整理している会社であれば作成しやすいでしょう。
しかし社史は活動に関する資料を整理しなければ作成できないため、会社の資産として残すべき資料や情報の選分や継承が可能となります。
社史発行の意味
社史を発行するのは、会社の区切りが良い周年などです。
たとえば10周年など一定期間ごとの周期を特別な区切りと捉えることで、社内の結束を高めたり対外的にアピールしたりといったきっかけになるでしょう。
その周年事業の中核に、それまでの歴史を整理・記録して、社内外の広報ツールとして活用できる社史発行も検討できます。
以上のことから、社史発行の意味として、以下の用途が挙げられるでしょう。
・会社の資料の整理・保存・継承のため
・会社のイメージアップ・営業のPRツールとして活用するため
・社員のモチベーション向上や教育のため
・組織の一体感を醸成するため