「社長はいつも対外的な顔をしている」
など、「対外的」という言葉を会話で使うこともあります。
「対外的な活動」や「対外的な仕事」など、「対外的」にはどのような意味があるのか、対外的な顔とはどのような表情なのか説明していきます。
ビジネスシーンでの「対外的」の意味
ビジネスシーンにおいて、「対外的」は「社外向け」といった意味で使われています。
たとえば、対外的なイメージ戦略という言葉で使用すれば、外部の人が企業に対するイメージを向上させるための戦略であることを意味します。
「対外的」は、他にも次のような意味を持ちます。
・外面的
・外づら
・建前上
・うわべ
・表むき
そのため対外的な顔とは、本心ではない見せかけの表情といえるでしょう。
「対外的」な仕事とは
対外的な仕事として挙げられるのは、外部の人と接する営業・受付窓口・広報・販売などといえるでしょう。
この中で営業であれば、取引先や顧客に対して自社商品やサービスをアピールし、購入してもらうことが仕事となります。
対する「対内的」な仕事とは
対外的な仕事と相対するのが対内的な仕事ですが、事務・製造・設計・企画・開発などが挙げられるでしょう。
外部とまったく接することがないわけではありませんが、社内で業務や作業をすることがメインとなります。
その他「対外的」を使った言葉
他にも「対外的」を使用する次のような言葉があります。
・対外的主権
・対外的呼称
それぞれ説明していきます。
対外的主権
対外的主権とは、外国に対する主権を意味します。
「主権」とは国家の最高・最終的な政治的権威ですが、この国家主権の中で外国に対して行使できる主権や他国に支配されない独立性が対外的主権です。
国家主権には対外的主権以外にも、領域内の立法・行政・司法の権利である統治権と、政治を最終的に決める最高決定権があります。
対外的呼称
会社内で課長・部長など役職に就くと一定の権限が与えられますが、肩書はあっても特別な権限のない「課長補佐」「課長代理」「店長代行」などは「対外的呼称」とされます。
業務範囲は一般の従業員よりも広くなりますが、補佐や代理、代行などのため正規の管理職にはある権限はないことが多いといえるでしょう。
ただしこれらの対外的呼称で外部の人と接することで、経験や能力がある人と認識されやすくなり、スムーズに交渉や仕事が進みやすくなると考えられます。