健康経営推進とは、会社役員が従業員の健康増進と仕事におけるパフォーマンス向上を目的とした企業による健康経営への取り組みです。
具体的には、健康経営に関する目的設定・推進体制構築・施策企画・実行・PDCAサイクル構築などを進めていきます。
そこで、健康経営について、メリットや進まない理由、役員が解決するべきポイントを紹介します。
健康経営のメリット
企業が健康経営を続けることは、人材不足の解消につながります。
その理由として、日本は少子高齢化により、労働できる人材が限られていることが挙げられます。
慢性的に人材が不足している問題について、健康経営を導入することにより、解決できる可能性が拡がります。
従業員の健康状態を向上させれば、一人ひとりの生産性も高まるからです。
その結果、企業の売上・利益が上がり、従業員と企業のどちらにもメリットを生みます。
そのため、事業の業績アップや生産性向上に向けて、健康経営を効率的に真摯に取り組むことが必要です。
健康経営が進まない理由
会社役員が健康経営に取り組みたくても、進まない理由として以下が挙げられます。
・情報不足
・人材不足
・情報不足
それぞれ説明します。
情報不足
企業が健康経営に取り組みたくても、進まない理由として必要な情報が足りていないことが挙げられます。
効果的な取り組み方法が不明であり、費用対効果が計算できていません。
行う際の手順や指標もわからず、計画を立てる段階で進まなくなるケースもめずらしくないといえます。
必要な情報を入手するためには、実際に健康経営を実施している企業の情報を参考にすることや、コンサルティング会社に相談するなどの方法を検討しましょう。
人材不足
健康経営に取り組むには、採用・労務・人材育成などを担当する人事部または総務部の人員に余裕を持たせることも必要です。
従業員が常時50人未満の中小企業には産業医の選任義務がなく、相談できる専門家が身近にいないことも健康経営が進まない要因になっています。
予算不足
健康経営を進めるためには、設備投資やイベント開催なども必要であるものの、中小企業では費やす資金がありません。
予算が組めなければ、計画を立てることも取り組みを進めることもできないといえます。
さらに費用対効果はすぐに発揮されないため、短期で利益を見込めないことを理由に、健康経営を断念するケースもあるようです。