企業経営は、事業目的を達成するための管理・遂行であり、社会に貢献する目的を持った集団で行うことといえます。
継続して利益を上げていき、得た利益は開発・改良に再び投資し、付加価値を提供し続けることが必要です。
その中心的な存在であるのが「経営陣」であり、企業の役員の総称といえます。
経営陣の範囲
社長や副社長などはもちろんのこと、定義としては取締役・監査役・会計参与などの役員を経営陣と称することになります。
さらに執行役・理事・監事・執行役員までも経営陣に含めることができるといえるでしょう。
経営陣の主な仕事
役員の仕事は、会社の方向性を定め社員を導くことですが、どのような事業を行って利益を上げるのかを示すことでもあります。
経営陣は業務に直接かかわるというよりは、会社のあるべき姿を示すことが仕事といえます。
そのための設計書は、単に作ればよいというわけではなく、見直しや変更なども必要です。
世の中の流れや変化に対応していくことが必要であり、生き残るためにも分析や見直しは欠かせません。
事業は経営陣の計画で進めていくことになりますが、主に次のような設計図を作ることになります。
・経営計画 1年ごとの年度計画・数年間の中期・長期計画などが経営計画で、販売する商品・サービスによりどのくらい売上・利益を上げるかという基本方針といえます。
・事業計画 経営計画に従った具体的な実行計画であり、生産・販売・人事などの計画が該当します。
・組織計画 事業を達成するための組織戦略と責任者を決定するための計画です。
人材育成も大切な役割
企業が目指す姿は、経営者など経営陣のビジョンに投影されることなりますが、そのビジョンが目標へと展開されて達成するための戦略も策定されていきます。
戦略に従い組織が構成され、戦略から戦術へと展開されることになるでしょう。
いずれも人がつくることであり、実行するのも人です。
そのため人材が成長することが実現には欠かせないといえますが、人材育成での経営者・経営層の役割は主に次の4つが挙げられます。
・求める人材像を明示すること
・経営資源を提供すること
・継続的な関心を明示すること
・健全な危機意識と安全心理を醸成すること
経営陣が人材育成の重要性を深く理解し、割くお金はコストではなく投資と認識するべきです。
安心して学べる内容や環境を整備し、変革する職場の土壌を作っていきましょう。