経営者としてマーケティングを学んでいると「4P」という言葉を知ってる方も沢山いるかと思います。しかし近年では新たに「4C」という言葉がマーケティングで使われるようになってきました。果たして「4C」とは何を指すのか?今後のマーケティングでキーワードになっていく「4C」を一緒に学んでいきましょう。
■マーケティングで基本となる「4P」とは
この「4P」という言葉1960年頃から認知されてきました、企業の目線、売り手側の目線での言葉になっているので「4P」をおさらいしましょう。
①Product(製品)
②Price(価格)
③Place(流通)
④Promotion(プロモーション)
上記の「4P」をみて分かるように企業視点からのマーケティングの概念、基本がこの「4P」として最近までは使われていました。しかし近年のマーケティングでは「4C」が注目をされています。「4C」の内容をみていきましょう。
■企業視点ではなく顧客視点の「4C」
「4C」は1960年頃に「4P」の企業視点とは反対の顧客目線、消費者側の目線になってのマーケティングです。「4P」への置き換えとして定義しています。みていきましょう。
①Customer Solution(顧客や消費者が抱える問題の解決)
②Customer Cost(顧客や消費者が支払う費用や金額)
③Convenience(顧客や消費者にとっての購買または商品の利便性)
④Communication(顧客や消費者へのコミュニケーション)
このように「4C」は顧客視点になっています。この言葉「4C」が近年注目を集めている理由は、消費者側の視点や目線で考えなくては上手くマーケティングが回らなくてなってきているからです。
例えば、自社で「この商品は自信がある商品だ、絶対に売れる」と思っていても、消費者からしたら「意外に使いにくい、ここはもうちょっとこうした方がいい、買うまでにはならない」と思う消費者もいるかもしれません。
このように「4P」の①製品(企業)から「4C」の①「顧客の問題解決」には至りません。
どのようにして消費者へ自社の商品(サービス)を提供し、顧客が満足する形で問題解決できるか? その後に価格、流通、プロモーションへと繋がっていくのです。
■まとめ
「4P」と「4C」の①~④までは同じカテゴリーとして置き換えて考えるのも面白いと思います。時代と共にどんどん進化していくマーケティングは現在では顧客や消費者の目線を意識したマーケティング力が必要になってきます。「4P」を十分理解し「4C」へ活かすかでこれからの経営者としての腕が問われるでしょう。企業と顧客が一緒にマーケティングを進化させていく時代はもう来てるのかもしれません。