企業がタイのバンコクへ進出するメリット・デメリット

経営者のリスク

現在日本を始めとする多くの企業がタイへ進出しており、進出成功率は実に8割以上とも言われています。
バンコクは、アジア諸国連合の中でも著しい発展を遂げてきました。このような、タイへ進出するメリット、デメリットを見てみましょう。

【タイに進出するメリット】
タイへ進出する大きなメリットは何と言ってもアジア諸国や、世界へ向けたハブ機能を充分に活用できる事でしょう。
タイは、マレーシア、カンボジア、ラオス、ミャンマーなど東南アジアの中心に位置しています。2014年には、インドシナ半島の南部地域を東西につなぐ陸路「南部経済回路」が整備され、より一層タイを中心として東南アジアへのインフラが整備されたのです。
また空港からのアクセスも非常によくバンコクからアジアへの移動や、中東、欧州などへの移動の便も増えています。
次に、日本の製品や日本食ブームで需要が拡大している事も挙げられます。
また、旅行目的でもタイは非常に人気の高い国ですので多くの日本人が訪れ、日本からの移住者も最近では多くなっています。このような理由から日本食や、質のよい日本製品はタイで多くの需要があり今後もさらに発展していく事が予想されます。
また、人件費が日本よりも安く低コストで進出できることも大きなメリットでしょう。安価な事業資金で高付加価値のあるビジネス展開ができるのは企業にとって大きなチャンスとなります。

【タイに進出するデメリット】
では、デメリットについて見てみましょう。
まず、現在タイでは少子高齢化が進み人口の減少も見られます。これによって今後は、労働力の低下や、マーケットの縮小なども起こるリスクがあります。さらに頻繁に起こる軍事クーデターにより、政治は不安定になり景気に悪影響を及ぼします。
また、地域によって貧富の差がある事も進出を考える時には、デメリットになります。
これは、バンコク全土が同じマーケットにはならず進出できる場所が限られるからです。
日本食や日本製品の人気によって都市部ではマーケットが激戦化していき、地方に市場の開拓を考えても地方では開拓が難しくなっているというデメリットがあります。

【まとめ】
現在タイへの進出を検討している企業は多いことでしょう。しかし進出する時には、多くの企業が成功しているからと言って安易に考えず上記のようなメリット、デメリットについて十分に考えて慎重に進めていく事が大切です。
一度、偵察を兼ねてバンコクへ観光に行ってみるとその国の良さや、ビジネスを行っていく上での大変さがわかるのでお勧めです。