企業を運営する上で経営者が知っておきたいリスクとは?

経営者のリスク

企業を運営していく中で経営者には、様々なリスクがあります。経営者がぜひ覚えておきたいリスクについてどのようなものがあるかみてみましょう。

【売上減少と賠償責任のリスク】
企業によって売上減少は大きなリスクになります。売上が上がらず、企業の利益が減る事によって、従業員への給料の支払いや、取引先への未払い、債務などが滞るリスクがあります。
利益が減少する要因となるのは、自社だけにあるのではなく取引先からの商品の仕入れや、生産ラインに問題が生じたり、取引先の倒産、経営者交代なども大きく関係してきます。
また、自社が販売した商品によって第三者の財物や身体に被害を及ぼした場合は、商品の生産、販売がストップする為売上が減少します。
更に企業側は、商品を購入した消費者に対して損害賠償金を支払わなくてはいけません。
そしてそれが故意ではなくても、他社が持つ商標権や、著作権などを侵害した場合には企業は賠償責任を負う事になります。
企業は賠償金だけでなく、社会的信用も失うというリスクがある事を知っておきましょう。

【人的損失のリスク】
役員や経営者が病気や死亡するという、人的損失のリスクも考えておく必要があります。
これは、いつ誰に起こるかわからないリスクですので現状だけを考えて経営を行うのではなく、常に将来を見据えそれに備えておくことが大切です。
人的損失が起こってから、経営者の交代や周囲への体制を作るのではなく、あらかじめ後任者を決めて、周囲にもそれを伝え相続税や経営に関するノウハウを伝授したり、準備をしておくことが大事になります。

【リスクマネジメント】
このように、経営者における様々なリスクの洗い出しが出来たら、次にリスクマネジメントについても理解しておきましょう。
まず、自社におけるリスクを見つけ確認する事から始めましょう。自社のリスクがわかれば、それを回避するためのチェックリストを作成し、社内や調査機関から情報を集めましょう。
また実際に、経営者自ら現場に足を運び従業員からリスクの可能性について聞き取り調査をするのも有効です。
次に、これらのリスクを分析していきます。リスクが起こる確率や、起こった場合の損失を数値化し事業への影響を考えます。発生頻度と、損失が大きいものからマネジメント対策を考えていきましょう。
最後にリスクが起こった場合の処理の仕方について検討していきます。起こってしまったリスクに対し損失を最小限にする方法や、どのように補填していくかを考え積立金や、保険の加入も検討しましょう。

【まとめ】
経営者は、常に様々なリスクに対して考えておく必要があります。特に、現在のような情報化社会では昔と比べ、リスクは年々多種多様なものに変化していきます。
売上を上げる事と同じくらいリスクを考える事は重要であることを経営者は認識しておく必要があります。