経営力を高めるなら、経営者の役割を今一度知る

経営者のリスク

経営者と名乗りを上げながらも、自分の役割をまだよく分かっていない方がいる。経理が得意だろうが、営業が得意であろうが、経営者の仕事が分からないままいることは問題だ。今回は、経営力を高める為に「経営者の役割を今一度知る」ことを解説していく。

■営業や経理ではない「経営者の役割」とは?

経営者の仕事は、目的地に到達する(成果を出す)為に、自分の仕事(役割)を考えることといってもいい。事業全体を視る力「何を経営者はしなければいけないのか」を追求していけば、営業や電卓を叩くことはなくなるはずだ。

■家庭とは何だったか?根本をみつめれば「経営」も同じだ。

家庭を持つと分かるのだが、今あるものとこれから欲しいものとを区別していかなえればならない。今あるもので満足いくのであれば、それでいいのだが「目的地」を決めると、それでは足りないことに気づく。

家庭で目的地を決めるとは、いささか強引であるのだが「それぞれに役割がある」ことに変わりはない。父としての役割、母としての役割、子としての役割、そしてこの家庭を築きあげ「大きな方向性を決める存在」だ。

大きな方向性を決めるのは「父」でもいいし「母」でもいい。もっといえば「子」でもいいと考えている。そこに家庭という「経営」の意思決定を行うことができる存在が「経営者」なのである。

異なる「役割」の機能を持つそれぞれ個が、一体となる(共同の成功となる)のが「事業として機能させること」だ。その為、家庭円満にする為には、それぞれの役割が機能していることでもある。

だからといって、家庭を経営と同じように扱わなければいけないということではない。また、家庭の方向性は、それぞれ違うだろうが、結局は「同じゴール」=「幸せになること」だ。

この幸せとは何だろうか?それは、それぞれの「思い」がそれぞれに「共同」する=「分かち合える家庭になる」ことではないだろうか。それは事業として機能させることに私は見えてならない。

他人を思いやる気持ちというのは、事業に大切なことであることではないか。家庭をもつにも経営をするにも「1人」ではできないことなのだ。この全体として「一体性」を持たせていき、目的地(未来)への意思決定を行うことが「経営」だ。

大きく考えれば「自分だけの利益」を考えることではなく「社会がよくなること」を考えられる経営が、経営者の役割である。小さな目先(利益)にとらわれないことが経営をするものの役割である。

経営の役割を具体的にいうのであれば、下記を参考にするといい。

①事業の決定
何の為の事業で、社会にどのような役に立つことであるのかということだ。何をして、何をやらないのか、経営者は考えを明らかにして決断しなければいけない。

②資金配分の決定
有効な費用の使い方を決めることだ。例えば、人材の採用・育成、マーケティング、商品やサービスの開発費、何にいくら使うのか決めなければいけない。

③人材配置の決定
それぞれの人員の強みを理解し、成果が期待できる配置を決めなければいけない。