経営者の資質とは?~客観性・人間的魅力・高い目標~

経営者のリスク

経営者が成功するかどうか決めるのは資質だといってもいい。世の中にはさまざまな企業が存在していますが、成功している経営者には共通している資質があるのだ。今回は、経営者の資質について見ていく。

■経営者に求められている重要な資質

企業に働いている社員の中には、今後経営者になりたいと考えている人もいるかもしれない。だが「成功する経営者」に誰もがなれるものではなく、下記の資質が重要となる。

・人間的魅力がある
経営者は、すべての業務を1人で行っているものではなく、多くの企業は共に働く社員が存在しているものだ。また、利益を上げることが目的ではあるのだが、相手との協力がなければ何事も進まない。

このような人々を束ねて引っ張っていける人が経営者の資質がある。経営者に人間的な魅力「カリスマ性」がなければいけないのである。経営者が知識や技術をいくら高めてもそれを受け入れられる土台が必要なのだ。

・客観的に物事を捉える
人は集中して仕事をしていると、取り組んでいる狭い範囲でしか判断できないことがある。特に会社が大きくなり、さまざまな部門が設立するにつれ会社の全体像を見ることが困難になる。

自分の置かれている状況・環境や、社会的情勢などの今後の動きを把握することができる力(資質)が経営者に求められている。

・努力を継続できる
企業経営は、さまざまな場面で努力が必要だ。現状に満足するのは自由であるが、その状況がいつまでも続く保証はどこにもないのである。その為、経営者自身も企業も成長する為に努力が求められる場面が多くある。

経営者が成長の努力を見せず社員にだけ努力を求めても人はついてこない。その為、日頃から人間力の向上や知識の習得など「努力を継続する」ことが大切なのだ。

・目標を高く設定できる
目標を高く設定することができる人は、常に目標の為に工夫や努力をする。目標を達成する為歩み続けることができる人は、しっかり物事の方向性を掴むことができる人である。

企業は、社員を束ねて1つの方向に進んでいく為に目標を高く設定することができる経営者は重要なのだ。

・コンプライアンスがある
企業ではコンプライアンス(倫理観)が問われる事件が多くある。会社を継続していき利益を上げる為にもコンプライアンスを保つ必要があるのだ。

経営者は、自己管理を普段からできる人でなければならず、基本的なコンプライアンスを持ち合わせていることが必須である。

その他、成功している経営者の資質の特徴として下記がある。

・判断が早い
・資金管理能力が高い
・見栄を張らない
・攻めの姿勢とリスク管理
・謙虚で計画性がある

情報化社会の到来とともに、私たちの環境は大きく変化していっている。国内のみならず海外を相手に競争するグローバルな時代に変わったことから、環境の変化に柔軟に対応することができる経営者が求められている。

新たなビジョンを抱き、社員や取引先に示し、物事の本質を見抜くことができる者が「資質のある経営者」なのである。