「スティーブ・ジョブズ」から学ぶ経営プレゼン術

経営者のリスク

以前にプレゼンに関することを「賢者のメモ」のページで紹介しましたが、日本でよく使われるのはスライドを用いたプレゼン方法が主流となっています。今回は 歴史的な「名プレゼン」を紹介。アップル社の故スティーブ・ジョブズは人々を魅了し惹きつけるプレゼンが数多くあります。一緒に見ていきましょう。

全てを左右するプレゼン

経営においてプレゼンは、自社を売り込む最大のチャンスでもありアピールにもなります。
今後の経営を支えていく中で、プレゼンの出来次第で会社の今後すら左右されます。取引相手や聞いている人に、自社の商品やサービスを欲しいと思わせるプレゼン方法はしっかりとした準備と時間が必要になります。

あの「スティーブ・ジョブズ」もたった5分間のプレゼンの準備に、数百時間を費やしたと言われています。アップル社の商品で皆さんも身近にある商品と言えば「iPhone」だと思います。この「iPhone」のプレゼンは歴史的にも最高のプレゼンと言われ、動画でも視聴できます。

プレゼンという名の名演

「iPhone」のプレゼンのひと言目は「2年半、この日を待ち続けていた」この言葉と共に舞台中央にゆっくりと歩みを進めます。

プレゼンを聞いている人々からしたら、この一言で2年半前から準備をした新商品に期待せずにはいられなくなりますし、どんな物凄い商品がでるのかという想像で胸が高まるでしょう。まさに冒頭でジョブズは、人々の好奇心を揺さぶることに成功しています。

ジョブズはその後「本日、革命的な新製品を3つ発表する」と宣言。一気に新製品が3つもあるといわれると、予想していなかったサプライズで人々はさらに興味を抱きます。

経営者はプレゼンの時、このような演出をとりいれて聞いている人の興味や関心、期待感を高める演出をいれると効果的ですし、最初の出だしが重要だと理解しましょう。

またジョブズは間の取り方が上手く、急がずに緩急をつけた間の置き方で期待感を高める術を知っています。日本人なら「今から〇〇についての説明を行いますと」と真っ先に本題にはいってしまう傾向にあります。それは効果的でもありますが、敢えて核心から入らずに期待感を高めるプレゼン方法もジョブズから学ぶことが出来ます。

プレゼンの終盤に、さらにどんでん返しと言われるサプライズをジョブズは仕掛けます。
革命的な新製品を3つ紹介すると言われた人々は、これから3つの新製品が順番に紹介されると誰も思っていましたが、ジョブズはこう言いました。「3つの製品ではなく、1つの製品なんだ。それがiPhone」

聞いている人からしたらいい意味で期待を裏切られます。まさに最後のサプライズ、たった一つの製品に、ここまで革命的な機能が詰め込まれている「iPhone」に、度肝を抜かれてしまう演出なのです。

このようなジョブズのプレゼンを見たら「iPhone」を購入したい!欲しい!他の誰かに「iPhone」のことを話したくて仕方ない気持ちになります。

プレゼン一つで聞いている人の感情を大きく揺さぶる瞬間を演出し、その後の余韻まで残る様なプレゼン方法を考えてみるのも効果的だと学ぶことができます。

まとめ

プレゼンは会社経営を支える上で大切な役割を担っています。今回は「スティーブ・ジョブズ」について紹介しましたが、彼はプレゼンの練習を何十時間、何百時間も行い、準備とサプライズを演出してきました。いつもと違う変わったプレゼンをしたいと思うなら「スティーブ・ジョブズ」のプレゼンを検索して、研究してみるのもよろしいかと思います。