経営者が税金を納められずに破産する仕組み!その原因と対処法

経営者のリスク

税金の支払いが困難になり破産してしまう企業は多く存在します。これは現在利益があって黒字経営になっている企業でも決して他人ごとではありません。いくら経営が安定していても手元にお金がない為税金の支払いに苦しみ破産する会社も多いからです。

【法人税と消費税】

法人税は利益に応じて一定の税金を支払う事を言います。利益がでているのにどうして税金の支払いができないのでしょうか?これは納税する時点で会社の利益が現金化されていないという事が大きな要因として挙げられます。納税する時の利益は売掛金や在庫という形で存在し現金の支払いに充てる事が出来ません。法人税の支払いは最大で利益の40%になり売掛金や在庫が現金化されれば可能になります。このように税金の支払いが困窮する理由として金額が問題ではなく支払いの時期に問題があると言えます。消費税は企業が負担するのではなく消費者が負担します。企業は売上金と一緒に消費者から消費税も預かる事になります。消費税は一時的に事業資金として利用しても消費者から預かっているお金だという事をしっかりと認識して利益とは別物と考えておかなくてはいけません。

【対処法】

税金の支払いが困難になり最終的に破産する事態にならない為の対処法として「税金の支払いを待ってもらう」「支払いを分割にしてもらう」「借り入れによって支払う」などの方法があります。税金の支払いをする為に借り入れをするという判断は一瞬驚かれるかもしれませんが、利益の仕組みをしっかりと考えると理解できます。この時の借り入れは事業で行う一般的な借り入れとはリスクが全く違います。この場合の借り入れはいずれ近い将来現金化される利益がある為、返済も可能でリスクが少ない借り入れであると考えてよいでしょう。利益がでていれば必ず税金は支払う事ができ、税金を支払っていれば会社が倒産する事もありません。ですから会社の経営者は目先の事だけにとらわれず自分が今優先すべき事をきちんと明確にして行動する事が重要です。

【まとめ】

会社が支払う税金は思った以上に高額になります。会社は法人税以外にも多くの種類の税金を支払う必要があります。ですから税金を把握しあらかじめ納税金額を意識して毎月積み立てをするなりの対策を取っておかなければいざ支払う時期になって「払えない、困った」という事にもなりかねません。実際に税金が払えずに倒産してしまう会社も少なくありません。最悪の事態を防ぐ為にも経営者はどのような税金にどれくらいの支払いが必要になるのかしっかりと把握しておくことが大事です。