経営者に対する休み方の改革と運用

経営者のリスク

日本的な仕事の考え方は、いつでも働ける体制であり、昔から引き継がれた使命感などが根付いているとしか言いようがありません。新入社員はまだ気づかないだけであって、働きすぎる事や仕事を優先する考えを、持つようになります。そこで、経営者自ら休みに対する計画案を実行するには、どうすれば良いのか考えて行きましょう。

仕事に対してオンとオフを切り替える

欧米では、役職に関係なく仕事と休みの切り替えができている事が、日本と違う点です。経営者だから管理職だから、平社員だからといって、それぞれの義務感に捉われてしまっては、仕事に対する「オンとオフ」のバランスが保たれない事になります。

例えば、休日であっても、ビジネスチャンスや取引先の意向によっては、休みを返上する事も必要です。しかし、義務感にばかり追われていては、経営者が働いているというよりも、仕事によって働かされている感じがするのです。

ここ数年の「働き方改革」で3割程度の改革が進んだようですが、ほとんど改善がみられない中小企業がほとんどです。考え方を改める事から始めて見ましょう。仕事のできる人間ほど、休みを有意義に過ごしリフレッシュする事で、仕事に対する切り替えを上手に行えるようになるのです。その為には、経営者や重役がいなくても会社が機能する仕組みと、管理職や社員と契約社員の間で、誰が休んでも会社が機能する体制作りを考える事です。

会社全体で共有するには、最初に経営者自らが先頭にたって、自分がいない場合でも確実に会社を運営できるようにするべきなのです。これによって、会社の引き継ぎ事項を上手に管理運用する事にもつながります。

経営者が実行する休み方

仕事に対する「オンとオフ」を実行するには、時間の使い方が必要です。

1.時間の管理
始業時間や就業時間を守る為にはどうすべきか、残業をしない仕事を行う方法なども提案する事を、社員全体で考えさせる事です。半休を実施する事やリモートワークを実施する事など。個々に合わせた有効な時間管理を考えてみましょう。

2.部下や従業員に仕事を一任する
責任感を持つ方法としては良い方法です。経営者が休みの場合は、重役や管理職が責任を代行し、管理職が休む場合は他社員が責任を遂行できる仕組みを作ります。

3.休みの過ごし方を整える
経営者も1人の個人です。プライベートの過ごし方が違うとは言っても、最初に休日を過ごす場所を決めてみる事や、何もなくても旅行をして過ごす事など、違う楽しみ方をする事で、物の見方が変わってくるかもしれません。

経営者の場合は、会社の事を考える代わりに、旅行先で経験した他人の仕事を観察したり、宿泊先のサービスについて考えてみたり、出先で新たな経験ができる事で、物の見方や考え方が仕事に結びつく事も考えられるのです。

まとめ

経営者だからといって仕事ばかりを優先するのではなく、会社全体の流れや運用を、経営者がいない場合でも正常に運用できる体制を作っておく事で、経営者の精神的な負担は軽減する事ができて、心身共にリフレッシュできるので、休む前とは違った新たな自分に成長させる事を期待しています。