企業はあらゆる観点から、社会的にも大きな責任を負うことがあるといえます。それは事業活動を行う上で、企業には倫理的な視点から社会的な貢献が必然的に求められているのです。また、経営者はそれらも踏まえた上で、会社経営のすべての活動の最終責任を負わなければなりません。
企業責任
企業責任とは、具体的にはどの様なものがあるのでしょうか。最近では「CSR」という言葉が使われるようになってきています。CSR(Corporate Social Responsibility )は企業の社会的責任という意味で、企業は利益の追求だけではなく、自社の雇用者だけではなく広く社会の人々への配慮や思慮なども含めた「人権問題」にも責任があるのです。
環境問題も企業内の労働環境などはもちろんですが、特に自然に対する環境保護など「社会的な環境」などに対する配慮も必要になるでしょう。果ては、地域との関わりなどへの対応をはじめ、様々な社会的責任をはたすべきであるという考え方です。すなわち、CSRとは企業が地域のみに限らず、この社会に対して出来得る限り責任を果たし、企業は社会と共に発展を続けることを目的とするものです。
経営者の責任とは
経営者とは、その企業を代表するすべての事案の決定責任者であることは、お分かりだと思います。言い換えれば、経営者とは企業の意思決定の最高責任者ということです。
経営者以下の副社長や役員は、自分でだした決断をさらに上に委ねる相手がいます。すなわち、経営者とは意思や意見を集約し、最終的な決定をする唯一の存在なのです。すべての事案を自分の責任で決断し実行にうつさなければならない立場なのです。
当然ながら、経営者は自分で行った決断や事案の失敗を誰にも押し付けることができません。何事もすべて、自分の責任の元行われた結果であると自覚することが、正しい経営者の取るべき立場といえるでしょう。
社会的責任とは
社会的責任とは、企業が存続するために必要な事柄の1つです。多くの関わりの中で、存在の意味や価値が決定されていくものなのです。それらのことから、企業には多くの責任も発生するのです。
企業とは利益をあげ、社員やその家族の生活を保証し、なおかつ社会一般の法的責任を果たすことはもちろん、企業活動を通じて多くの市民や地域全般、ひいては社会の要請に対し積極的に貢献していく姿勢を示すことが求められます。
社会的責任は責任者1人が負えばよいというものではなく、企業全体の活動でその姿勢を示していくものですが、最終的な筆頭責任者はやはり経営者ということになります。
まとめ
経営者には、このように大きな責任が生じるものです。その責任を引き受ける覚悟のない人は、根本的に経営者になるべき資質がないと言わざるを得ません。大きな責任とは言い換えれば、大きな満足感と達成感に繋がるのです。