経営者必見!企業が賠償責任保険金を請求された場合の備え

経営者の保険

法人の賠償責任として、製品に起因する事故によって生じた第三者への賠償責任や、工場内で発生した爆発事故に対する第三者の財物を損壊した場合の賠償責任など様々な損害賠償責任に対して保険でカバーすることができます。

【企業の賠償責任リスク】
企業には、上記のような賠償責任リスクが常に発生しその為の補償として賠償責任保険は必要不可欠なものになっています。
第三者に対する事故はいつ、どこで発生するかわかりません。中でも製造業者では製品の欠陥によって対人、対物事故が発生した時、その範囲は拡大することが予想され膨大な賠償金が発生することになります。
また、このような事故がひとたび起こると、企業ブランドは低下し、消費者や取引先から信頼を失い最悪の場合倒産をすることも少なくありません。

【賠償責任保険】
企業のこのようなリスクに対する補償として「賠償責任保険」があります。
この保険では、主に下記のようなリスクを補填してくれます。
・自社が所有、使用するまたは管理する施設が原因で他人の物を壊したり、怪我をさせた場合
・業務遂行が原因で他人の物を壊したり、怪我をさせた場合
・自社が製造、販売または供給した製品、消費が原因で他人の物を壊したり、怪我をさせた場合
・受託物リスク
他人の物を壊したり、盗まれたリスクによって発生する法律上の損害賠償責任
などがあります。

【賠償責任保険が企業に必要な2つの理由】
賠償責任保険が企業にとって必須な理由は下記のような2つがあります。

・莫大な経済的リスクから会社を守るため
ひとたび損害賠償が発生すると、企業の賠償金は数千万~数億円に及ぶケースも少なくありません。数千万円の現金をすぐに出しても経営に影響を与えない企業はそうありません。ですからこのような、莫大な経済的リスクに対して保険で備えておく必要があります。

・国の労災は最低限の補償しかない
企業は、労災保険に加入することが義務付けられていますが、それでは足りないのか疑問に感じる経営者も多いことでしょう。国の労災保険では、最低限の補償しか給付金がでませんので、裁判になって損害賠償金が命じられた場合は不足金が発生します。
特に近年は、企業の賠償リスクは複雑化しており範囲も拡大するリスクがあります。
近年企業の損害賠償リスクは増加傾向にあります。経営者は企業の経済的リスクを守るために賠償責任保険などで万が一に備えることが大切です。