多くの経営者は不安を抱えプレッシャーと闘っている

経営者のリスク

経営者の多くは常に不安やプレッシャー、ストレス、孤独の中で闘っています。また経営者の約8割は孤独や不安などから起業後5年以内に元の仕事に戻っている事もある調査でわかっています。

【経営者の孤独】
経営者は常に色々な事を決断しなければいけない立場にいます。その決断は物事をやるかやらないかを決める重要なもので、経営においては精神的にも肉体的に最も大変な作業だと言われています。
これは主に会社の将来的発展や衰退を決める場合もある為慎重に行わなければいけません。

そしてこの決断がいつも前向きで積極的なものであるとは限りません。時には事業の縮小や従業員の削減、給料の削減、支店の廃止や、工場の閉鎖など消極的でマイナスな決断を行わなければいけない時もあるのです。このような判断を下す時、経営者は孤独と不安と恐怖に苛まれているのです。

【自由と言う名の孤独】
社長はよく部下から「社長業は誰からも指図されずに自由でいいな~」と思われていますが、実はそうではありません。
自由であるがゆえに自分のすべての行動や判断に会社としての責任が生じるからです。

そして経営者の小さな判断ミスや、消極的な行動によって従業員やその家族にも多大な影響を及ぼすことになる為、経営者は一時的な感情に流されず慎重に事を進めなくてはいけません。

【相談相手がいない孤独】
また経営者にとって真の相談相手となる人はいません。
それはその都度様々なリスクが発生するからです。
例えば家庭にそのような不安や問題を持ち込むと家庭が不安定になります。
取引先に相談するとうちの取引先大丈夫かな、と不安感や不信感が募ります。
銀行に相談すると業績不振を疑われ、融資や援助を受けられなくなります。

まして従業員に相談などしたらうちの会社やばいかも、と行く末を案じて転職する人も出てくるでしょう。
結局のところ経営者にとって真に相談できる相手はいないのです。それはたとえ家族や仲の良い友達などであっても経営者の相談相手にはならないのです。

【まとめ】
経営者が行う意思決定の仕方や方法も現在おかれている状況によってそれぞれ違います。例えば、ある経営者は役員会で過半数が賛成した事案については行う、同じく過半数が反対した事は行わないなどの取り決めをしています。
更に重要案件については社外の人の意見を聞いたり参考にする経営者もいます。経営者が孤独だと言われるゆえんは最終的な判断を自分自身に委ねられているからでしょう。