起業と経営は全く違う意味を持っています。事業を立ち上げた際に、両者の違いをしっかりと理解しておけば、事業をスムーズに行うことができるでしょう。経営者は、経営と起業の違いを理解し、これからの事業に活かしていきましょう。
【起業と経営の違い】
起業とは、資源が極めて少ないなかで、新たな資源を獲得しにいく行為を言います。例えば、お金がない事業主が自分の時間を使い新しいサービスを開発していくことは、起業になります。
これに対して経営とは、既にある資源に対して最適な形を配分していくことを言います。例えば、ある事業を伸ばそうとする時に、そこに適した人材の配置を考えたり、予算を決めて割り当てたりすることを経営と言います。
多くの場合ビジネスは、起業的側面と、経営的側面の両方を合わせ持ち、その繰り返しの上に成り立つものだと言えます。
【起業家と経営者の違い】
では、起業家と経営者の違いについても少し考えてみましょう。起業家とは、新しく事業を起こす人、新しく事業を起こして運営する人のことを言います。起業家と企業家は似ていますが、企業家が新たに事業を起こした人のことを言い、起業家は事業(仕事)そのものを新たに起こした人のことを言います。
経営者は、企業を経営していく人のことを言い、企業や事業を新たに起こしていない場合でも経営する立場になっていれば経営者と言えます。
【それぞれのメリット・デメリット】
起業は、人、物、お金、情報など全てを自分達で努力して開拓し獲得する大変さがありますが、全て自分起点であるため対応の方法や手段がわかりやすい、自由度が高い、リターンも大きいというメリットがあります。また自分のビジョンを明確に持っているため、それを実現することができるというメリットもあります。
経営のメリットは、今ある資源をより大きくすることができる、随所に適した人材を自分が考え配置することができる、ビジネスをより発展させていく喜びを感じられるなどのメリットがあります。
【まとめ】
起業と経営の違いは理解できたでしょうか?起業をして収益が上がった時点で経営がスタートします。このように起業と経営は全く違うものですので、初めから両者の違いをしっかりと理解しておくべきです。
ビジネスを更に発展させていくために、収益があがってからが肝心ですのでビジネスを成功させるためにもその点を理解しておく必要があるでしょう。