個人も法人も税金を納付する義務がある
日本国民には納税の義務という税金を納めることが義務になっています。しかし実際にどこで使われて、どんな役割を果たすのか不明なことも多いでしょう。国民が健康で豊かな生活を送るために、国や地方自治体が活動を行うための財源となるものが税金です。医療や年金などの社会保障、や福祉、環境整備、教育、防衛など様々な活動に使われており、国民がお互いに助け合い支えあい、一緒に社会を築いていくというものです。
税金の種類
税金にも様々な種類があり、大きく分けると納付先が国、県、市と分かれており、それぞれ直接税と間接税があります。
会社員などが毎月給料から徴収されている所得税や、法人が所得に対して支払う法人税、相続の際に発生する相続税は直接税ですが、消費者側となって商品を購入した際にかかる消費税や、たばこ税などは間接税です。収入や財産にかかる税金が直接税で、消費や流通にかかるものが間接税と分類できます。
税金の様々な役割
税金は、国や地方自治体が経費を調達するという大切や役割以外にも様々な役割を担っています。
・公平な社会を維持する役割
日本で生活をしている人は、商売が成功して所得や資産を多く持っている人もいれば、失業をして現在収入が少ないという人など様々です。税金の支払い能力はみんな同じではありません。そのため収入や資産が多くて支払い能力の高い人にはより多く税金を課し、収入が少なく支払い能力の低い人には負担する税金を少なく、もしくは免除などの方法で公平性を保っています。これにより国民間での格差を縮めることができるため、税金は安定した公平な社会秩序が維持できるための役割を担っているといえます。
・景気の調整弁としての役割
景気が良い時には所得も増えるため税金収入も増加しますが、景気が悪くなるとボーナスカットなど所得が減るため税収も減少します。これは自動的に需要調整を行う景気の調整弁としての役割を担っているといえます。
・経済政策の補充の役割
経済政策の一環で、租税特別措置法として軽減や減税措置といった経済政策の補充を行う役割を担っています。
・国内産業の保護
輸出への減税や輸入を増やす業者へ税特典が与えられるなど、輸出入を促進するために税が利用されています。外国からの輸入は、関税がかかりますので国内産業を保護するという役割も担っています。
税金は正しく期限までの納付を
法人税、地方税、消費税、地方税など納付が遅れてしまった場合には延滞税の発生や銀行借入等融資が受けられなくなるといったペナルティが発生する場合があります。延滞税の利率は最高年14.6%。銀行融資の際には納税証明書の提出が必要なものもあり、滞納があれば融資を受けることができません。期限までに正しく納付を行う必要があります。