経営者には、様々な悩みがありますが、中小企業の経営者には大きく分類して以下のような3つの悩みがあります。経営者に多い相談ごとと、その解決策について見てみましょう。
【経営者に多い悩み】
経営者の悩みとして、主に下記のようなものがあります。
・資金繰り
・売上(利益)アップのための方法がわからない
・人事労務の問題
これらが経営者の主な悩みになります。上記のような悩みに対して経営者はどのような対策を取っていけばよいのでしょうか?
【資金繰り・売上アップ】
資金繰りが厳しいということで悩んでいる経営者には、資金繰りを一時的に改善する方法があります。この対策の積み重ねが、結果的に赤字を出さないような経営に繋がるのです。
この時に重要になるのが資金繰りを一時的にしのぎながら、次に行う新しいビジネスの展開、新規事業の開拓などです。
また売上を上げる方法としては、現在の赤字経営の原因を突き止め、今までのやり方を変えていく勇気と、新しいことへのチャレンジ、固定観念を捨てることなども重要でしょう。具体的には、下記のような方法があります。
・粗利と固定費のバランスの見直し
・現在のビジネスが時代にあっているか
・融資について銀行と交渉する
・売上を伸ばし、経費を削減する
・経営者、従業員の士気を高める
【人事・労務】
人事や労務の問題に対しては、近年増加傾向にあります。申出人は、労働者が98.7%と大半を占めていますが、事業主からの申出も1.3%あります。このように、中小企業において労務トラブルは増加していますが、未然に防げたものも多くあります。
例えば、就業規則が具体的に明確化されていないことから発生している労務トラブルもあるのです。懲戒解雇は、その事由について「限定列挙」が適用されます。どんな事由で、どのような種類、程度の処分がされるのかを具体的に明記しておかなければ、不当解雇とみなされるケースもあります。
これらを防ぐためには事前に就業規則にしっかりと明記しておく必要があります。これらがきちんと明記されているか、今一度自社の就業規則について、確認をしておきましょう。
【まとめ】
経営者に多い悩みには上記の3つがあります。これらに対する有効な対策や、確認事項などを十分理解しておくことで、未然に防げるトラブルも多くあります。経営者は、これらを十分理解し、自身の悩みや自社の問題について分析、追求することで早期解決、再発防止をすることが鉄則となります。